半年後

あぁ、まただ。
また意識は半年後を向いている。春には秋のことを思って怖がっていた。いまは冬の夕暮れを思って焦がれている。

冬のオレンジ色の薄暖かい夕日を受けながら帰り道をいく。
好きなひとと。
好きなひとたちと。
いそいそと車が通り、遠くで石焼き芋の声がする。
たぶん日曜日だ。


あした、からお仕事だよ。
あした、からまた保育園だね。
そんなことを言いながら、手を繋いであるく。