定期的に嫌な夢を見る。

決まって息子が病気になったり、居なくなったりする。
産後初めて見たそういう夢の時、わたしは必死に母親を呼んでいた。


「おかーさん」
「おかーさん」


そして、繰り返し呼ぶうちに気が付くのだ。


私がおかーさんなのだ、と。
私がどうにかするしかないのだ、と。



母は強しと言うけれど、母は強くなるより他ならないの。
ただ、それだけなの。