朝から、きょうは特別に忙しくて、それにはいろんな人が関わっているから別に、誰のおかげとかではないのかもしれない。たまたま、なのかもしれない。
わたしは、忙しさにかまけて、ただ時間が経つことに身を任せていれば良かった。
だから、時折思い出すことがらにも心を落ち着けずに済んだのだ。
指をおって数えてみたのは、かえりみち。
おやゆび、ひとさしゆび、なかゆび、くすりゆび、こゆび、こゆび、くすりゆび。
わたしは記憶力があまりない。
だから覚えていることは、きっと特別なことなんだろう、わたしにとって。
それが苦しくとも。