だいじな事は


「こう、まぁるい流れるプールみたいな」
感じで、

「ぐるぐるーってずっとまわってて」
とめどなくて、


「ピッて、抜け穴がなくて」
ループ。ループ。


流れに身をまかせて流れてばっかりで
そりゃ風景は変わらないし退屈になって
でもサブンって上がる元気がなくて
そこに留まる気力もなくて


それでも空のほうを見ててよかった。
光のあるほうにはやっぱり
光があった。


地面には地面しかなかったもん。

掘っていったって、全てが自分だから
何もいいことなんてなかったもん。


だから空、みててよかった。
手をのばしてみてよかった。


だいじな事は、話すこと。
声を出すこと。
おしゃべり
笑い声

とってもたどたどしいわたしの話を
飽きずにカウンセルしてくれた。

ありがとう、マサさん。

君がいて、わたしが居るよ。

一人で生きていけないのはなんだか
かっこわるいことだっておもうんだけど


いいや。


仕方ないや。
ひとりは寂しいや。

手をつないで居たいや。

手をのばしていたいや。


空に。