日本一

通勤電車の窓から富士山が見える。
曇りの日はもちろん、大気が汚れているようなぼやっとした空気の日も見えない。
すっきりと晴れた日だけ、居る、そこに。
とてもとても距離はあるはずなのに、側に居るかのような存在感で。

けれどもごみごみとした通勤電車の中で、
窓の外に目を向ける人なんていない。
あんなにきれいなのに。
あんなにおおきいのに。

当たり前にあるものの中で、当たり前に過ごしていくこと。
そのなかに見逃していることはないか。
ないだろうか?