好き、ということ


例えば、学生時代の「好き」と
今つかう「好き」は全く違う顔をしている


と、思っている。


学生時代に思っていた「好き」は
イコール、あなたと付き合いたい、とか
あなたと恋人になりたい。だった。


時にはそうではない時もあったけれど、
告白するにもされるにも
「好きです」と「付き合って下さい」はセットで
「好きです」って言われて何も言わなくても
他に好きな人が居ると「ごめんなさい」なのだ。


学生時代のごめんなさいは、
イコールあなたと付き合えないという事で、
イコール他に好きな人が居るという事で。
だいたいの場合が。



けれど、今つかう「好き」は違うのだ。

ただ、好き なのだ。
その先を求めない、好き なのだ。
好きだからって付き合いたいわけじゃない。
好きだからってセックスしたいわけじゃない。
キスだってしなくていいし、
自分の事を好きかなんて事も言わなくていい。


ただ、好き なのだ。

その、ただ、好き ということを、
分かってくれる人には 言いたい。

なにも要らない。
そう思ってるだけだよ。
っていう 好き。


好き って言わせてくれる人は、すてきだ。

ありがとう って言ってくれる人は、すてきだ。




何歳くらいから、そういう事に気がつくんだろう。


何歳になったら、言っていいんだろう。