おぼえ てる


夜にやってた 
大改造劇的!ビフォアアフター




仙台のお宅で、
ちょうどリフォーム中にあの 地震があった。




リフォームに関わっていた 現地の人々
匠、職人さん、家の主、近所の人




それぞれに 生活があって
居場所があって 記憶があった。



それでも 生きてかないといけないからね
今できること やってくしかないよね



そう言っていた。








さいきんやっと 少しずつ
震災のニュースを見られるようになった。


現地のひとの想いを語る姿を見られるようになった。




当時ニュース映像に映っていた人で
きっとあの時にあの場所にいたらもう
津波で助からないだろうと心を痛めてたら


実は生きてた。




とても印象的な映像だったから
その人が建物内に入ってなんとか生き延びた
と生きてしゃべった映像を見た時は
ほんとうに とても 良かったと思った




けれど
考えすぎると だめだ
辛すぎて辛すぎて このままずんずん考えては
きっと心が砕けてしまう そう思う



こんな遠い距離のわたしが
震災で誰も亡くしてないわたしが
こんな少しの現実で苦しいのなら





では当人は
どれほどの痛みと暮らしていかないといけないんだろう




いくつの悲劇が あの一瞬で生まれたんだろう




わたしはそこから 何を得ないといけないんだろう
もう じゅうぶん日々は苦しいのに



まだ 足りないというの